東旭川町倉沼155 36-3860

 東旭川町の森を進むと南果樹園があります。迎えてくれたのは、二羽の雌鶏と、二匹の犬。そして、真っ赤な実が鈴なりのリンゴの木。中心部から車で三十分の距離なのに、どこか遠くの世界に来たような気がします。

 果樹園には直売場と、四年前から営業をしているカフェがあります。カフェを切り盛りするのは、岡田有香さん(26)。ここは岡田さんの母親の実家です。

 岡田さんは、直売場とカフェを行ったり来たり。直売場には、馴染みのお客さんが採れ立てのリンゴやブドウ、手作りジャムや焼き菓子を買いに来ます。

 カフェでは岡田さんが毎日作るケーキが味わえます。「季節のパイ」(四百五十円)=写真手前=は、砂糖控えめで、リンゴの酸味が爽やかな美味しい一品。添えられたアイスクリームがとても良く合います。

 「りんごとクルミのベイクドチーズケーキ」(四百三十円)=写真中央=は、道産のクリームチーズを使ったコクのあるケーキです。

 そして、果樹園で最初に出会った雌鶏が産んだ卵で作る「めんどりの気まぐれプリン」(三百二十円)は、固めのしっかりとしたプリンで、底にはカシスソースが詰まっています。鶏が卵を産む数が気まぐれなので、プリンの数も気まぐれです。売り切れ注意!

 岡田さんが縫った子ども服や、服飾雑貨も並ぶかわいいカフェです。

 営業時間は午前十時から午後五時。今年は十二月上旬まで営業する予定です(冬季休業)。

(取材・那須日奈子)

ケロコのひとことメモ

 食欲の秋、実りの秋。私は果物が大好きなので、この季節になると張り切ってしまいます。お店で買うのもいいけれど、果樹園に直接買いに行きたいですね。

 南果樹園に行ったのは夏だったかなぁ。ブルーベリーを摘んできました。今回の目的はリンゴ。

 果樹園への細い道を入って行くと「エゾリスの森 最徐行」という看板があったりしてワクワクしてしまいます。

 売店に並んでいるピカピカのリンゴ。奥様と色々話すのも楽しみの一つです。

 つがる(リンゴ)とブドウも買いました。今度はカフェでコーヒーとプリンを味わう予定です。

2013年10月14日号掲載