豊岡4ノ1 ℡85-7896

 四条通を豊岡へ進むと、気になる緑色の建物があります。一見入りにくそうですが、中へ入ってみると――。

 オーナーシェフの松田圭右さん(36)は、市内のホテルやケーキ店で腕を磨き、今年七月二十九日にこの店を開きました。フランス語で「安息」「休息」の意味を指す店名の通り、なんとも落ち着く店内です。

 ランチのメニューから、急に寒くなってきたこの季節にぴったりの「ビーフシチューセット」(千百八十円)を注文=写真。

 大きなマイタケがトッピングされたビーフシチューを一口。「あれっ! すごくあっさり」。牛肉の濃厚な脂を感じさせない、どちらかというと「牛肉のしぐれ煮」を思わせる風味です。

 聞くと、三十代の女性客が多いので脂身の少ない肩ロース肉を使い、隠し味に醤油が入っているそうです。どおりで、ご飯の上にのせて食べたくなる訳です。

 サラダのドレッシングが美味しくてびっくり。ショウガとニンニク、ニンジンの自家製ドレッシング。お替りしたくなります。

 夜のメニューも気になるものが沢山あります。「メダイの刺身」があれば、「アナゴの天ぷら」も。「タチとヒラメのハーブバターチーズ焼き」だってあります。魚の仕入れによって登場するメニューは無限大。

 「自分が食べたいな、作りたいなというものを出しています」と松田さん。メニューになくてもリクエストに応じてくれますよ。

 営業時間は午前十一時から午後二時半。休憩を挟んで五時から十時まで。月曜定休。 (取材・那須日奈子)

ケロコのひとことメモ

 食事に行って、美味しいお店がもちろん一番だけれど、料理が出てくるまでの、水の置き方や注文のとり方が悪いとがっかりします。その点、ここのお店は入った時から感じが良いんです。さわやかで美味しい予感。

 パスタが美味しいと聞いていたので、イタリアンかと思ったら、洋食屋さん。カルボナーラが美味しかったけれど、どうしても「大きなエビフライ」を食べたくて注文。食べ応えがあり、大満足。

 お腹がいっぱいになっても、パンケーキが気になる。東京で評判の高級パンケーキを食べてきたばかりの私ですが…、こちらの方が好き!

 ぜひお腹を空かせて行ってみてください。

 

2013年11月19日号掲載