神居町富沢519ノ1・℡63―6955
市中心部から車で十五分、富沢のカムイの杜公園のすぐ向かいにある「アロニアの里ピルカノ」にお邪魔しました。
地産地消の推進と農業を通じたグリーンツーリズム実践の場として地場の野菜や加工品の直売や収穫体験、市民農園など、農業と自然の体験施設として、二〇〇六年(平成十八年)にオープンしました。
園内の「農家レストラン」では、富沢産の美味しさがふんだんに味わえるメニューが盛りだくさんです。
中でも富沢の自然で元気に放牧して育てられた「寒豚(しばれぶた)」は、柔らかな肉質と上質の脂が特徴。サツマイモや菓子メーカー壺屋から出るバームクーヘンの切れ端を出荷直前に食べさせるそうです。「肉の霜降り加減が他とは比べ物になりませんよ」と代表の畠山孝雄さん(66)は胸を張ります。
寒豚の「豚丼」(七百五十円)をいただきました。五㍉ほどにスライスしたロース肉は、しっかりとした歯ごたえがありつつも柔らかい、そんな味わいです。肉とタマネギが甘いタレとマッチして、あぁおいしい…。ご飯は富沢産米、減農薬で栽培されたお米です。寒暖差が激しい富沢特有の沢地の地形が作物の糖度をぐんと上げるそうです。
デザートには同じく富沢で自然放牧で牛を飼育する「斉藤牧場」のソフトクリーム(二百円)がおすすめ。あっさりとした味わいに自家製アロニアソースを掛けるのもいいですね。
冬期(三月末まで)は午前十一時から午後五時まで。月曜定休。
(取材・草嶋一介)
ケロコのひとことメモ
「こんなに美味しそうに豚丼を一気に食べるのを初めて見た。気持ちいいね」とオーナーの畠山さんからお褒めの言葉をいただきました。
好きか嫌いかと聞かれたら、「普通」と答える豚丼ですが、本当に美味しかった。豚肉はもちろんですがタレも抜群。勢いづいてヒレステーキも完食です。ご飯も美味しの。久しぶりにカボチャの味噌汁も食べました。全部富沢産。夏になったらさらに生野菜が加わり、グレードアップするんでしょうね。
ここで売っているアロニアティーを毎日飲んでいます。アントシアニンが何とブルーベリーの3倍。間もなく美しいつぶらな瞳になるはず…。