旭川市神楽2条11丁目・℡63―1170

 上川神社の近く、神楽の住宅街にある「パン酵房ナチュール+cafe」にお邪魔しました。

 カフェを併設した店内は白い壁と無垢の木の風合がとても温かな気分にさせてくれます。店主の荻原肇さん(43)と奥さんの純子さん(43)のご夫婦で店を切り盛りします。

 パンは全て自家製天然酵母で作ります。自然の力で作るパン、それがモットー。小麦は北海道産だけを使い、生地に卵や生クリーム、バター、ショートニングを一切使わないヘルシーで飽きの来ないパンです。

 山食パン(一斤六百八十円)は毎日予約注文が入る一番人気の商品です。買ったその日は焼かずにそのままでいただきます。モチッとした食感と確かな噛み応え。余計なものが入っていないので他の味に惑わされない素朴さが気に入りました。

 翌朝はトーストで。普通のパンよりも油脂が少ないので、焼けるまでに少し時間が掛かります。表面はサクッ、そして中はフワフワ。シンプル、素朴ゆえトッピングは色々なものが試せそうです。荻原さんいわく、「我が家の食卓には、ご飯の代わりにパンが並ぶこともしばしば。ヒジキや納豆を乗せたりしますよ。カレーなんか最高です。色々な食べ方を試してください」。

 店内併設のカフェでは、コクと香り豊かなコーヒー(三百八十円)や静岡の無農薬紅茶(四百円)など素材にこだわるドリンクメニューが取り揃えられています。

 営業時間は午前十時から午後六時まで。カフェは午前十一時から午後三時まで。日曜、月曜定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 焼いたパンにも人柄が出るんだなぁ、とナチュールのパンを食べて実感します。

 お気に入りはサンドイッチです。当たり前だけどポテトサンドはジャガイモの素朴な味。タマゴサンドは卵の自然な味がフワッと口いっぱいに広がります。トリゴボウサンドも、ついもう一つ食べたくなる衝動が。この自然な美味しさが、丁寧に焼いたパンに挟んであるのだから美味しくないはずがありません。

 レーズンで起こした自家製天然酵母をはじめ、素材にはとことんまでこだわっています。だからどれもこれも安心安全。家に帰るまで待てないという人は店内のカフェで飲み物と一緒に美味しいひとときを――。

 

2014年04月15日号掲載