旭川市神楽4条6丁目道の駅あさひかわ内・℡61―0011

 昨年十一月にリニューアルした「道の駅あさひかわ」のベーカリー&カフェ「DAPAS(ダパス)」にお邪魔しました。

 対面カウンターごしの棚には約三十種類のパンが並んでいます。三十席ほどあるカフェスペースでは、女性グループやカップルが楽しそうに会話を交わしながら食事をする姿が見えます。

 ヨーロッパ旅行を重ね、独学でパン作りの道に進んだという店主の坂井賢太さん(33)。食の安心安全、ひいては、病気にならない食を提案しようと開業しました。

 テーマは食事パン。肉料理にも、魚料理にも合うパン、もちろんそれだけでも美味しい、そんなパンを提案します。小麦や砂糖、ハチミツ、バター…、使う食材全てにこだわりを持ち、化学調味料は一切使いません。坂井さんは「食に携わるものとして食材へのこだわりは当然のことです」と清々しく話します。

 イタリア語でスリッパの意味の「チャバタ」(百二十円)はほど良い柔らかさと、しっとりとした噛み応えが特徴です。「オリーブオイルを付けると美味しいですよ」と薦められ、その日の夕食にさっそくやってみました。塩気とオリーブオイルの相性は抜群で、噛むほどに味わいが深まります。

 表面がパリパリの「バゲット」(小・百五十円)は薄くカットして、チーズやマリネをトッピング。気が付けば赤ワイン一本があっという間に空になっていました。楽しみ方は色々。ぜひ、お試しあれ。

 午前九時から午後四時まで。不定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 リニューアルした道の駅が好きで、何度も足を運んでいる。そこに新しいパン屋が出来たとあって、なお回数が増えた。

 この前食べたライ麦カンパーニュのサンドイッチには、ハムとローストしたダイコンが挟まっていた。最初は「どうしてダイコンなんだ!」と驚いたけれど、これがなかなか。食感を残したダイコンのロースト具合も自家製マヨネーズも美味しかった。

 買って帰って家でも食べられるけれど、美味しいコーヒーとスープを飲みながら、焼きたてパンを食べる幸せ。道の駅通いは続きそう。

2014年04月22日号掲載