豊岡5ノ2・℡33―7170

豊岡の住宅街にある隠れた名店、「月心庵」さんにお邪魔しました。

自慢は旬の味。二千五百円からのコースメニューは、旬の素材を使って料理長がおまかせ料理を作ってくれます。もちろん単品の料理やおいしい地酒も揃っています。
まずは一品料理の盛り合わせが来ました。「カキ酢」(七百円)をじゅるっと一口。ん~!さっぱりと口当たりの良い酢と、プリッと新鮮なカキの組み合わせは最高です。「クリームチーズ西京焼き」(八百五十円)も、焼きタコ、焼きツブも、素材のおいしさを余すことなく引き出しています。
続いて「刺身盛り合せ」(時価)。旬のサンマにホタテ、マグロ、全て活きが良く、幸せでため息が出ます。
 「ちゃんこ鍋」(二千五百円)は、たっぷりの野菜をかき分けると、豚肉、鶏肉、ホタテ、カキ…なんとフグも入っています。濃厚なだしとたくさんの具材から出た旨みが、体の隅まで沁みわたります。
「採算度外視で旬の料理を出しています。お客さまに喜んでもらえたら、それが一番です」と店主の藤井たけしさん(46)。
「焼きかき」(千二百円)にデザートの盛り合わせ、書ききれませんが、何を食べても幸せな気分。ぜひ足を運んで、確かめて下さい。
営業時間は昼の部が午前十一時半から午後二時、夜の部が午後五時から午後十時まで。定休日は月曜日と第三日曜日。食材が切れた日もお休みです。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

私の大好きなお店。お料理はもちろん、雰囲気も接客も良くて、つい長居をしてしまいます。いつもはランチを食べに行きますが、夜の部も楽しみたいと、皆で宴会を開きました。
ちゃんこ鍋はスープが美味しいのなんのって。もう何も入らないなんて思っていたら、デザート登場。和食屋さんなのにクッキーシューが大人気。スイートポテトも美味しい。完食です。
旬の素材を上手に使い、一品一品手間がかかっています。藤井店主、最高です。夜のお食事にも、ぜひ――。

2014年11月11日号掲載