美瑛町五陵第五・TEL92―0707

おうるせっと ステキなお店があるとのウワサを聞きつけ、会社から車を走らせること三十分。森が広がる丘を下り、「Cafe おうるの森」へとやって来ました。

 民家を改装した茶と黄色の建物。扉を開けると、吹き抜けの広々とした和風の店内にびっくりです。所々に骨董品のヤカンや屏風(びょうぶ)も飾られています。

Cafe おうるの森 高橋恵一さん(41)、明杼(めぐみ)さん(42)ご夫婦が、昨年四月にオープンしました。大工さんとご夫婦が半年かけて改装。周囲の木は伐採して内装材や薪として活用したそうです。骨董品は古物商の免許を持つ恵一さんが収集した品々とのこと。

 いつまでも眺めていたい店内ですが、まずは注文を。美瑛豚ロースと香草カットステーキに、スープと、ライスまたはパンが付いた「おうるせっと」(九百円)は、美瑛産の「和豚もちぶた」を使用。うまみがじんわり広がる肉に、フルーティーな自家製ソースの甘みとコクがマッチした一品です。

梟(ふくろう)せっと ベーコンときのこのクリームソースパスタの「梟(ふくろう)せっと」(九百円、平日のみ、限定五食)は、美瑛産小麦を主に使用したクリームソースが、あっさりながらコクがあり、新鮮な食感のきのこがアクセント。

 付け合せの野菜も地元産。あま~い「金時ニンジン」がたまりません。

Cafe おうるの森 「窓からの風景も素敵ですよ」と明杼さん。眺めると止まり木にシジュウカラを発見。「少し先に小さな川があるので、いま釣り小屋や宿泊小屋を作っているところです」と恵一さん。豊かな風景に、温かいご夫婦。いつまでものんびりしたいお店でした――。

 木曜定休。営業時間は午前十一時から午後六時まで。

(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

Cafe おうるの森 「隠れ家」というより隠れていますが、探して行く価値ありです。中に入ってびっくり。思わず「おー」と叫んでしまいます。

 こんなにオシャレな空間があるのかとあちこちウロウロ。見れば見るほど新しい発見があります。

 素敵なお店だからお料理の味は普通でも許しちゃおう、なんて思っていたら、おいしくて感激です! お肉もサラダもパスタもハイレベル。奥様が焼いているパンもおいしかった。

雪が解けてからの風景も楽しみです。ドライブがてら、ぜひ行ってみて下さい。

2015年03月10日号掲載