旭神2ノ2・TEL080-6094-7546
旭神町のバナナの看板、以前から気になっていた方も多いのでは。今日はこちら「カフェ・ド・ムーサ」さんにお邪魔しました。
黄色いアメリカ風の外観に、ドアを開けると大きなバナナの木と広々とした店内。お店のロゴもバナナを着た犬です。
「もう十五年近く飼ってるダックスフントの名前がバナナくんなんです。とっても可愛いんですよ~!」と、明るく気さくなこちらの女性は、店主の野々宮さん(35)。店名の「ムーサ」もラテン語でバナナの意味とのことです。
「外観や内装は今風に、味は昔ながらの喫茶店の味を目指しています。定番のナポリタンをぜひ」と早速、「ナポリタン」(七百五十円)をいただきます――。
ジュージューとフライパンごとやってきました。厚切りベーコンに太めのパスタ、鮮やかなピーマンにトロトロのタマネギ。一口食べて納得、これぞ喫茶店の味です。あっと言う間に食べてしまったと思ったら、底に目玉焼きを発見して嬉しい気分。シンプルな味付けながら、一つひとつの素材の味がとても美味しい一品です。食材はほぼ国産と道産で、農家や漁師から直接仕入れているとのこと。
食後は水出しの「アイスコーヒー」(四百円)と、「バニラシフォン」(四百五十円)。コーヒーはキリッと爽やか、水出しなので雑味や苦みが少なく、豊かな香りがします。シフォンはフワフワ、しっとりと絶妙な柔らかさに、たっぷり入ったバニラビーンズの香りが心地いい。ベーキングパウダー(ふくらし粉)を使用せずに、タマゴは「かっぱの健卵」を使用。タマゴの優しい甘みとコクが生きています。
野々宮さんはこのお店が実家。三十数年、お母さんがやっていたお店を継ぎ、今年三月にオープンしました。
「いつかは自分もやりたいと、ずっと思っていたんです。大切な思い出が詰まった店を自分でリフォームし、母から継いだ味を研究しました。みんながゆったりできるお店を目指しています」。明るい人柄や昔ながらの味に、初めてなのに、懐かしく家庭的な温かさを感じました――。
夜はお酒も提供しています。日・月定休。営業時間は午前十一時四十五分から、だいたい午後九時まで。(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
看板に犬が描かれているのでドッグカフェかと思っていたら、行ってみるととっても居心地のいい空間。
まさしく昔ながらのナポリタンの味がお気に入り。底に目玉焼きがある嬉しいサプライズ付きです。
バナナパフェも感動です。1種類のアイスかと思いきや、味の違うバナナアイス2種類がのっています。
お客様に喜んでもらおう、ちょっとビックリしてもらおう、という気持ちが伝わってきます。ぜひ行ってみて下さい――。