2ノ7ヨシタケビル2号館1階・TEL29-6036

 二・三仲通から、二条通に向かってヨシタケ二号館を中へ進むと、左手に白いのれんがかかっています。今日は「寿司処みうら」さんにお邪魔しました。

 ビルの中の通り、知る人ぞ知る、といった趣き。ガラガラと中へ入れば、こじんまりとした大きさで、なんだか落ち着く店内です。

 「いらっしゃい!」と元気な声の三浦節夫(62)さんが迎えてくれました。早速、お通し(四百円)の「アジの三杯酢」がやってきました。「今日みたいに暑い日はちょうどいいよ、どうぞ召し上がって」。では、いただきます――。

 新鮮なアジの食感に、三杯酢がサッパリとして、暑い日に冷酒かビールを飲むにはぴったりです。ショウガ、ミョウガの薬味がシャキシャキと心地よい歯ざわり。

 ランチタイムは千八十円で握り九貫、または、ちらし寿司が選べて、サラダとお椀物、コーヒーも付いています。

 ではランチの握りを。一口で感激、しっとりとしたシャリの温度に、タイ、バチマグロ、カンパチ…どれも新鮮。旬のマイカのたまらない食感、甘エビのふわっと広がるうまみ。手が止まらずあっという間に、「ごちそうさま」でした。ネタは日替わり、北海道では珍しい魚も時々仕入れているそうです。

 赤平市生まれの三浦さんは、十七歳で神奈川県小田原に修行に出て、二十六歳のとき旭川へ。同店の創業は一九九七年、今年で十八年目を迎えるそうです。

 料理人一筋四十五年、お店が続く秘訣を聞くと、「やっぱり、雰囲気だねえ。『落ち着ける』とか『ほっとする』って言われたら一番。お客さんとじっくり話したり、大切にしてやってきたよ」。和やかな三浦さんの笑顔に、また、ふらっと寄りたくなる、そんな魅力を感じます――。

 日曜定休。ランチは午前十一半時から午後二時、夜は午後五時から十一時まで。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

ランチに来たことはあったけど、夜のカウンターに座るのは初めてでした。

 お通しのインゲンのゴマ和えがいい。ホヤの酢の物もバツグンにおいしい。ご主人と控えめな奥様の会話がまたいい。

 ホッキやウニ…、好きなネタを握ってもらっていたら、かんぴょう巻を勧められた。せっかくだからと頼んでみると、ワサビの風味が。これぞ大人の味!

 お稲荷さんの味付けも良かった。次は、かんぴょう巻とお稲荷さんをたくさん食べようっと。

2015年08月18日号掲載