7ノ8・TEL090-8294-7670
七条緑道沿いに今月四日オープンした「ハルニレカフェ」にお邪魔しました。
カラフルな外装は絵本作家・あべ弘士さんのデザイン。扉を開けると、白いモルタル塗りの落ち着いた空間が広がります。
カウンターに座ると、香ばしいパンの匂い。メニューはスープにマリネ、パンがセットの「今週のスープランチ」(五百円)がメインです。「お手製なんです…」と、店主の今井絵美さん。さっそく、いただきます――。
取材に訪れた日は「ブロッコリーのポタージュ」「カボチャとタマネギのマリネ」、「ドライトマトとパセリのフォカッチャ」、そして「白ゴマパン」です。全て手作り。週替わりですよ。
ポタージュは、つぶつぶとしたブロッコリーの食感が心地よく、優しい味。寒くなり始めたこの季節に、じ~んと沁みる一品です。カボチャのマリネは、意外な味付けと思いきや、酸味とカボチャの甘さがマッチ。
フォカッチャはモチモチとした食感の中に、ほんのりとドライトマトとバジルの香り。白ゴマパンのふんわりした生地にも気持ちが安らぎます。
デザートには「本日のスイーツ」(三百円)を。この日は、「とうふのブラウニー」と「ラズベリーのシフォンケーキ」。ほんのりとした甘さのケーキがおいしいのはもちろん、つけて食べる「とうふクリーム」が絶妙なおいしさ。優しく、ほんのりとお豆腐の味が広がるんです。
「料理人の経験はなくて、パンは友人に教わって、お菓子作りはカルチャースクールで学びました。野菜を使ったヘルシーなお料理を目指しています。これからはカレーも始める予定です」と今井さん。
以前から緑道沿いで働き、いつかお店を開きたいと願っていたら、縁あってトントン拍子で開店してしまったとのこと。「緑道のロケーションも楽しみながら、お気軽にお楽しみ下さい」。風景にも癒されながら、優しい時間を過ごせるお店でした――。
火曜定休。午前十一時から午後六時半まで。
(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
前にここにあったお店が好きでした。ステキな空間なのにもったいないなぁと思っていたんです。
やっとオープンした今度のお店、とってもいい感じ。お店も、人も、そしてメニューも、おしゃれです。スープとパンのセットがいいね。このスープ、家ではなかなか食べられない、というか作らない。
初めて行ったときはミネストローネでした。私、苦手…。でもここのは、とても美味しくてお代わりしたいくらい。ゴボウのポタージュも身体に沁みました。パンもいろいろ工夫していて、何だかお料理上手の友達の家に遊びに行く感じ。
次はどんなスープかな、楽しみです。