2ノ7ヨシタケビル二号館・TEL74-3890
今年七月にヨシタケビル二号館にオープンした「居酒屋ダイニング ポシェ」さんにお邪魔しました。
高い天井と木目調の落ち着ける店内。メニューは三百円からとリーズナブルで、「㊙枝豆」(四百円)や「燃えるサキイカ」(四百五十円)などなど、一風変わったネーミングも好奇心をそそります。
「元々は洋食をやっていましたが、和食から居酒屋まで経験しているので、うまくミックスしながら創作料理を提供しています」と、オーナーシェフの佐々木篤さん(43)。オススメの三品を早速、いただきます――。
まずは「鶏むね肉のアンチョビ焼」(六百八十円)。「処理と焼き方で驚くほどジューシーになるんですよ」と佐々木さんの言う通り、一口噛むととても柔らかでジューシー。アンチョビとニンニクが豊かに香り、ワインか日本酒でいきたい一品です。
続いて、「鶏レバーのパテ」(バケット付、五百八十円)。滑らかな舌触りに、バターの香り、鶏レバーのうまみで、優しくまろやかな味わい。
冬季限定の「サケとジャガイモのグラタン」(八百円)は、サケの旨味と香り、あま~い美瑛産のキタアカリがゴロッと入っています。パプリカやブロッコリーもシャキシャキと新鮮な食感を残し、素材の良さを感じる逸品です。
料理や調理法の話が次々と飛び出す佐々木さん。「店名の『ポシェ』とはフランスの料理用語で、沸騰寸前のダシ汁やスープで素材をじっくり、ゆっくりと加熱することです。お客さんにも、じっくりゆっくりと楽しんで頂きたいと付けました」。そのお話に、料理への強い愛情を感じます。「店名がたまに、『トセ』って、居酒屋風の名前と間違えられちゃうんですけどね、ハハハ」と、気さくな人柄も楽しいです。ゆっくりとくつろいで、お話と料理を楽しみましょう――。
日・祝定休。午後六時から午前一時(日・祝前日は同二時まで。ラストオーダーは一時間前)。
(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
お店に入ると鍋のいい匂いがします。その匂いをかいだだけで、出汁に何を使っているか、どんな具材が入っているか、だいたい分かります。ここ「ポシェ」の鍋はレベルが高いですよ。
さあ、宴会の季節。飲み放題付きのリーズナブルなコースがお薦め。特におばさん達は、おしゃれで美味しい料理を求めています。
「ジャーサラダ」が出て来てうれしくなりました。流行っているのは知っていても、食べたことも、作ったこともないので感激です。
和もあり、イタリアンもありというメニュー。締めの「さつま芋ご飯」もおいしかった。オーナーシェフは、速水もこみちに似ているんです。ぜひ、見に、食べに行ってください。