7条買物公園・TEL56-7849
七条緑道、こども冨貴堂さんの向かいの「ジャパチーズ旭川」さんにお邪魔しました。
小さなお店は奥が工場になっていて、作りたてのチーズをその場で販売しています。「店名の通り、日本人のための、日本の食卓に合う、主張しすぎないチーズがねらいなんです」と代表の長尾英次さん(43)。
お店の前にソフトクリーム(三百五十円、税込)の看板が…。早速、ケロコさんと一緒にいただきます。これぞ、無添加、スッキリとした牛乳そのものの味わい。トゥリリアムオカダファーム(遠軽町)のソフトクリームを使用しています。
さてチーズは、しっかりした歯ごたえと酸味、日本人になじみの「チェダー」(五百四十円)。「さけるチーズ」のような繊維質で、コクと弾力のある食感がクセになる「ストリングス」三百七十八円)。そしてモッチリの食感と、スッキリと新鮮な味わいが楽しめる「モッツァレラ(四百八十六円)」の三種類。そのままでも、お料理でも楽しめますよ。パッケージの裏にはオススメのレシピも載っています。
長尾さんは宮城県蔵王町の酪農家出身。地元で約十八年、チーズづくりをしていました。原発事故を機に、奥さんは子どもを連れて旭川へ帰郷。長尾さんは三年を経て移住し、昨年十二月にお店を開きました。
「宮城では、本格的な通好みのチーズを作っていたんですが、『馴染みがない』との声も多くいただいていました。そんな声にお応えしつつ、街の活性化になれば」と長尾さん。共に働く奥さんの絵里子さんは、「出来立てをその場で持ち帰る〝まちのお豆腐屋さん〟がイメージのお店なんですよ」と笑顔です。
取材中も次々やってくる常連さんと、ご夫婦で和気あいあいと談笑しています。温かなご夫婦の人柄、そして肩肘張らないチーズのおいしさは、既に買物公園の一つの名物ですね――。
月曜定休。午前十一時から午後六時まで。子どもの行事などがある時は、お休みするそうです。(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
ほとんど毎日通る七条緑道に、賑わいが増えました。みんなチーズを求めて来ています。
ホントは私、あまりチーズが好きではないんだけど、チェダーチーズは今では私のおやつ。味噌汁に入れるといいと聞いてやってみたら、コクが出る。モッツァレラは炊きたてごはんに、しょう油と鮭節をかけると、最高です。
新登場のストリングスもお気に入り。そしてソフトクリーム。これぞ無添加という牛乳味。これからの季節、毎日行きそうな予感が…。