東旭川南1ノ6・TEL36-6255

 なんだか可愛い雰囲気のお店の前には、「コーヒーと衣食住のみせ」という看板が出ている。

 コーヒーと衣食住? それってどういうこと? とお店の中をのぞくと、まるで秘密基地のような空間が広がっていた。

 「衣食住、色々なものを扱っているので、コーヒーを飲みながらぜひ店内を物色してほしいですね」と話すのはオーナーの村本晃二さん(52)。年に四回、季節ごとに模様替えをするという店内には所狭しと、オーナー夫婦が選んだこだわりの品が並んでいた。食料品に日用品、服や雑貨など様々なものが取り揃えられていて、特に気になったのがこの時期ならではの毛糸の靴下。可愛い色やデザインのものがたくさんあって、プレゼントにも自分用にも欲しくなった。

 そんな店内を見ている間に淹れて貰ったのが、コロンビアとマンデリンとエチオピアの豆がブレンドされた期間限定のクリスマスブレンド(五百五十円・税込)。「今のコーヒーのはやりは酸味系なんですが、うちでは深い焙煎の苦みの強いものの方が評判がいいですね。なので、どの豆も酸味が出ないよう焼いています」と村本さんが言う通り、しっかりとした苦味を感じる味わいは、なるほど、クリスマスシーズンにお菓子と一緒にいただくのにピッタリだ。実は取材以前にも豆を購入したことがあったのだが、とにかくここのコーヒーは美味しい。香りも味も是非一度堪能してもらいたい。

 同店ではコーヒーにぴったりのお菓子やパンも取り扱っている。市内外からやってくるパンやお菓子のほか、店で作っているのはスコーンやケーキ。「ケーキは季節ごとに何種類か作っているんですが、常時出しているわけではないので、巡り合えたらラッキーです(笑)。人気なのがチーズケーキで、これは一週間前に注文を貰えれば用意できます」とのこと。また、スコーンは来年から小麦粉から米粉に材料を変更する予定だという。今現在のスコーンもとても美味しいが、リニューアル後の味も楽しみだ。

 営業時間は月、火、金~日曜日が午前十一時~午後九時まで、水曜日は午前十一時~午後五時まで。木曜定休。営業時間や定休日はブログ(https://rimcoffee.thebase.in/blog)で確認できる。店内は簡易的な席のみで、基本はテイクアウトでの利用となる。(作田穂菜美)

ケロコメモ

 自家焙煎の美味しいコーヒーが飲めるお店。自宅で飲むコーヒーもここの味をと、豆を買う人も多いみたい。
 店構えがとてもかわいい、と思って中に入ると…雑貨や洋服、その他いろんなものが並んでいる。コーヒーがはいるまで、あちこち見て気が付いたらたくさん買っていた。ここは私にとって危険地帯。
 ご夫婦と話すのも楽しみのひとつ。焙煎窯から豆を出す時のご主人の嬉しそうな顔が想像できる。このコーヒーにスコーンがとってもあう。
 普通のカフェかと思ったら普通じゃない。どんなふうに普通じゃないかは、自分で確かめてみてください。

2022年11月29日号掲載