佐治晴夫博士の八十五歳を記念するレクチュアとコンサートの集いが十月十七日(土)午後六時から、大雪クリスタルホール音楽堂(神楽三ノ七)で開かれます。

 金子みすゞ没後九十周年記念特別公演として、旭川みすゞ会(村田和子代表)が企画しました。

 佐治博士は一九三五年、東京生まれ。東京大学、ウィーン大学などで研究生活を送った後、松下電器東京研究所主幹研究員・研究室長、東京大学物性研究所などに勤務。量子論的無からの宇宙創生に関わる「ゆらぎ」の理論研究で知られ、それらを「ゆらぎ扇風機」、長時間録画VTRなどの家電製品に応用した。美瑛町在住。

 『14歳のための時間論』『14歳のための宇宙授業』(春秋社)など八十五冊を超える著書をもつ佐治博士が、「すべては“おもかげ”の中に~科学の心が星の詩と出会うとき~」と題して、講義と演奏を行います。

 博士は、「世界全体が混迷を深める現代において、最先端の科学が示唆する未来への希望と生きることの意味について“おもかげ”としての科学が織りなす新しい言葉で、お話しできればと思います」とコメントを寄せています。

 三百席限定で、前売りチケット(二千五百円)を販売しています。問い合わせは事務局の佐藤さん(TEL61―7911)、または村田さん(TEL080―5581―3567)へ。