鷹栖町13線16号・TEL 87-4229

 北海道でいちばん身近なジビエと言えば、鹿肉じゃなかろうか。赤身のお肉が好きなので、鹿肉も好き。特に、ここの鹿肉は本当においしい。

 美味しさの秘密はやはり鮮度の良さだろう。同店はシカの解体処理場があり、しっかりと目利きをした安心で安全な鹿肉を提供している。レストランを開く前から処理場をやっていたが、鹿肉を卸す先はいつも道外だったという。せっかく北海道の食材なのに、北海道で食べられないなんてもったいないな、と思ったことから、鹿肉をメインとしたレストランを開くことになったそう。

 店長の荒田恵里さんは「食卓に鹿肉を取り入れてもらえるくらい、気軽に食べる食材として普及したらいいなと思ってます。うちの料理を食べて興味を持ったり、家でもバーベキューで焼いてみようかな、と選択肢にいれたり、そういうきっかけになったら嬉しいです」と話す。

 同店はオープンして十年になる。良質な鹿肉には、「シカを食べたい!」 と来店するファンが多く、鹿肉をたっぷり味わえる、エゾ鹿肉の贅沢ステーキ(二千四百二十円・税込)やエゾ鹿肉のステーキ丼(千五百四十円・同)などが人気。

 今回、ステーキ丼をいただいたが、やっぱりおいしい。お肉は柔らかくて、臭みや癖もない。「シカにストレスをかけず、肉質の目利きをした鹿肉は美味しいんですよ」と荒田さんが言う通り、ジビエに苦手意識がある人もきっと美味しく食べられるのでは、と思うほど食べやすい。たっぷりの鮮やかな野菜やさっぱりとしたソースで、暑い今の時期でもしっかりと食べられるのが嬉しい。

 また、同店はドッグランを併設しており、イヌ用の鹿肉フードも豊富に用意されている。我が家のイヌもここのジャーキーなどは喜んで食べてくれる。
 ドライブがてら、美味しい北海道のジビエを楽しんでみては?

 営業時間は午前十一時から午後三時ごろまで。商品がなくなり次第閉店。火曜日定休。(作田穂菜美)

 

ケロコメモ
 鷹栖町にある山恵。オープンしてすぐ行って、今回行くのは何年ぶりだろう。
 最初は食べたことのない鹿肉と聞いてちょっと躊躇。くさいのではないかと思ったけど、食べてびっくり。これは美味しい。柔らかい赤身で、いくらでも食べられる。
 カウンターに座り、前に広がるドッグランで遊ぶイヌを見ながら食べる鹿肉。最高!ランチはもちろんだけど、パフェも絶対に食べて欲しい。
 お土産に缶詰を買おうとしたら、イヌ用だった…。