4ノ18  TEL 31-9319

 一九三七年創業の老舗茶舗。三代目店主の岩本光弘さん(51)は、八年前に店を継いだ。

 団子の販売を始めたのは、二〇二一年四月から。それまで、様々なイベントに出店し、タピオカドリンクを販売していたが、コロナ禍でイベントが軒並み中止に。状況をなんとか変えようと考えた末、店を改装し、団子のコーナーを併設したという。

 販売している団子は、キッコーニホンのしょうゆを加えた一番人気の「みたらし」や、福居製餡所のあんを使用した「あんこ」、ヤマムロ海苔の刻み海苔をまとった「いそべ」など、地元の味を取り入れている。そのほか、なにもついていない「ぼうず」や、極細にひいたコーヒー豆をあんに練りこんだ「コーヒーあん」など変わり種も含めレギュラー商品が十二種類(一本・各百五十円)。加えて、季節限定や期間限定の商品も販売しており、春の限定は「つぶあん草団子」「三色団子」「さくらあん」の三種(一本・各百六十円、五月末まで)を用意する。

 早速いただいてみると、ほどよい弾力の団子は、それ自体にほんのり甘さがあり、シンプルにおいしい。「ぼうず」の人気が高いというのもうなずける。また、どれもあっさりした味なので、何本でも食べられてしまう。

 客のリクエストから誕生したという「お団子ケーキ」(三千九百円)も評判だ。三段に積み上げられた団子の最上段にはデコレーションやトッピングが施され、下の段の団子は、カップで提供される八種類ほどのタレやあん、それぞれの味を自由に選んでつけることができ、家族や友人らと楽しみながら食べられる。小麦アレルギーの人や、一般的なケーキが苦手という人から、コンスタントにオーダーが入っているという。

 また、本業のお茶は、団子の販売をスタートしてから若い層にも売れだしたそうで、最近はティーバッグ入りのものが人気。「団子のできあがりを待つ間にお茶を選んで購入するお客さんが増えました。良い相乗効果ですね」と語る。ゴールデンウイークには、新茶の商品が随時入荷する予定だ。

 岩本さんは「これまで少しずつ増やしてきた団子のレギュラーの味を、ゆくゆくは二十種類ほどにできれば。これから旭川でも桜が咲き、花見の季節がやってきますが、花も団子も楽しんでもらいたいですね」と笑顔を見せる。

 営業時間は、火~土曜日が午前十時~午後六時(しばらくの間は五時まで)、日曜日・祝日が午前十時~午後五時。月曜日定休。(東寛樹)

 

 

ケロコメモ

 お茶屋さんだけど、ここにはお団子がある。少し苦めのお茶に甘いお団子。これはもう最高。
 5月末までは、春の限定お団子がある。お土産にと思って買っても、ついつい車の中で食べちゃう。
 注文してから作るので、待っている間にお茶を…買いますよね。お茶と一緒に団子をゆっくり食べながら、癒しの時間を過ごして下さい。