旭川実業高校野球部員が一日、北彩都ガーデンの鏡池の雑草を引き抜くなどの清掃ボランティアを行った。

 鏡池の周辺には、葦(よし)やガマ、フトイなどが密生し、根を張る雑草が繁茂している。ガーデンの管理業務を市から委託されている旭川公園緑地協会の職員が日々の業務の中で、これら雑草を引き抜く作業を行っているが、なかなか作業が進まないのが現状だという。

 昨年、同高野球部から「スタルヒン球場でお世話になっている協会に、何かお役に立てるボランティアを」と申し出があり、雑草の引き抜き作業をすることになった。二年続けてのボランティアだ。

 岡本大輔監督は「子どもたちは多くの方々に支えられて、野球に取り組むことができています。そのお返しを少しでもしたいという思いを込めて作業にあたっています」と話す。

 参加したのは一、二年生の部員五十一人。午前十時前、長靴を履きゴム手袋をして、水が抜かれた鏡池に入り、作業を開始。葦などが密生し、引き抜きが難しいところは、スコップで表土ごと取り除き、根の土を池の水で洗い落として、ブルーシートの上に集めた。山と積まれた葦などを載せたシートをガーデン内を走る道路ふちまで二~四人一組になり引っ張った。

 葦の引き抜きに苦労していた部員に声をかけると「大変っす。でも練習の方がキツイっす」と笑顔で答えてくれた。

 ガーデンセンターの佐藤貴俊所長は「ご覧になっていただければ分かる通り、昨年やっていただいた部分は葦などは生えてなく、きれいです。市民や観光客の皆さんがガーデンを訪れると必ず見る鏡池ですから、実高野球部の皆さんのボランティアは本当にありがたい」と感謝していた。(佐久間和久)