紫山流松永社中の作品展造景美術紫山流の松永社中展がギャラリー喫茶「香音」(末広東一ノ三)で開かれている。

紫山流では、箱庭を高度に芸術化した「盤景」、盤景を発展させた彫刻的な絵画「浮彫画」、大理石の砂を使って描く「砿石画」の三つの表現方法を学ぶ。

盤景は一二一二年、中国から茶道や華道とともに持ちこまれた芸術文化。紫山流ではまずこの盤景を習い、浮彫画、砿石画と進む。

砿石画の画材は四十八色の大理石の砂。これを指でつまみ、接着材を塗った板の上に少量ずつ落として描く。砂の組み合せで、無限の色が出せる。筆のような自然な表現が出来るまでには、三十年かかるとも言われるほど。今展では十四点の砿石画を展示している。

松永さんの亡夫・教哲さん、ギャラリーのオーナーである山本實さんがともに道教育大旭川校の卒業。山本さんは同窓会である六稜会の会長を務めている。そんな縁から同ギャラリーでの開催となった。「主人が生きていたら喜んでいたと思います」と松永さん。

二十八日まで。月火は休廊。午前十一時~午後五時。問い合わせはギャラリー喫茶香音(TEL53―8932)へ。