デザイン×クリエイティブセミナーが三月五日、大雪クリスタルホールレセプションルームで開催された。あさひかわ創造都市推進協議会の主催。
デザイン教育家でWEデザインスクール主宰の稲葉裕美さんが「デザインを言語化する力 誰もがデザインを学び活用できる未来へ」と題して、講演した。
原田さんは一九八四年、愛媛県松山市生まれ。武蔵野美術大学造形学部を卒業後、二〇一四年にOFFICE HALOを設立。一六年、日本初のデザイン経営スクール「WEデザインスクール」を開校し、二四年からは「WEアートスクール」を主宰。著書『美大式 ビジネスパーソンのデザイン入門』は、デザイン初心者でもわかりやすく実践できる内容で、多くのビジネスパーソンに支持されている。
セミナーには七十四人が参加。デザインを言語化するために重要な、①今、なぜデザインか、②デザインの誤解を解く、③デザインの力とは何か、④デザイン力を磨く方法の四つのテーマに沿って、グループワークを交えながら進められた。
「デザインの誤解を解く」のセクションでは、広告デザインの実例などを示して「皆さんに知っていただきたいのは、『デザインには理由がある』ということ。こんな印象を感じてほしいから、この要素を使おうなどと、計画的に考えられていて、直感ではありません。そして、理由があるということは、そこにはロジックがあり、実際に思考して作られています。『センスは生まれながらの才能』という考えも大きな誤解で、そのロジックがわかるようになれば、誰でもデザインの能力を持つことができます」と説明。
続けて「デザイン以上に言語化が難しそうなアートや音楽など芸術の分野を見てみると、昔から評論や批評という活動が存在していて、作品の意味や価値を検証するため、感覚的なものを言葉にして共有するということは、長い歴史の中で当たり前のように行われてきました。もちろん、デザインも同様に言語化できます」と語った。
最後に稲葉さんは、デザイン力を磨く方法として、「知識のインプット、経験を増やす」、「日常の感性体験を言葉にする」、「衣食住にこだわる」などのポイントを挙げ、「デザインは仕事に有益なものである一方で、私たちの生活を豊かにしてくれる素敵なものでもあります。皆さんとデザインの距離が少しでも近づくことで、デザインからたくさん幸せを受け取っていただけたら」と締めくくった。(東寛樹)





