TKD(武田真理子代表・東旭川一ノ六)は八月二十九日、旧旭湯(東旭川一ノ六)で、旭湯の再生プロジェクト「明治大学建築学科学生による改修案発表会」を開催した。

 同社は、保有する不動産物件を活用して、東旭川の町を明るく人が集う場所にしようと「Heison Project(へいそん・プロジェクト)」に取り組んでいる。

 旭湯は二〇一八年に閉店し同社が保有した当初から、改修の予定だったが、コロナ禍の影響で計画は棚上げされていた。

 同社の北口浩之さんと同大学の大河内学教授(インタースペース・アーキテクツ一級建築士事務所)が高校の同窓だった縁で、大河内研究室の学生による改修案発表会となった。大河内教授は、同プロジェクトの一環として六月にオープンしたクラフトビールとパフェの店「Heison Craft Beer & Parfait(HCB&P)」(東旭川一ノ六)の設計も手がけている。

 この日は、学生ら十四人が、一人ひとり改修案を発表。同社が求めているコンセプトは伝えず、学生たちが自由に発想し可能性を議論・共有できるように取り組んだ。

 改修案には、「東旭川は高齢化が進んでいるが旭湯の近隣に小・中学校があるので、子どもと高齢者のコミュニティづくりを想定する」「隣接する道路を跨ぐ大きな鳥居を活かす。鳥居の延長線上を境界としてとらえ、建築に変化をつける」「交通機関の補助に取り組み、利便性を高めて集客を図る」「建物内に勉強カフェをつくる」など、ユニークなアイデアが発表された。

 TKDの武田代表は、高齢者と子どものコミュニティづくりについて、「HCB&Pの開店時にも同じコンセプトで考えていた。サウナを楽しめる銭湯を目指していたが、自分で思いつかないようなアイデアも多くあり、興味深かった」と話した。

 “新生旭湯”の開業時期は、次年度以降を予定。学生のアイデアを参考にしながら、改修内容を決めていくという。(横地純鈴)