一九二七年(昭和二年)に起きた、道内最初の治安維持法弾圧事件と言われる「集産党事件」の八十周年を記念した学習講演会が十七日午後七時から、勤労者福祉会館で開かれます。

 集産党事件は同年十一月十三日、稚内の国鉄機関手・松川泰助が帰宅途中、待ち受けた警察官によって逮捕、連行されたのが発端とされています。その後、翌年の三・一五事件、二九年の四・一六事件など、治安維持法弾圧事件が続発し、日本は戦争へと向かっていきます。

 講師は酪農学園大講師の宮田汎(ひろし)さん。宮田さんは名寄で長く高校の教員を務め、集産党事件の聞き取り調査や資料収集などを行っています。事件をまとめた著書「朔北の青春」にちなみ「朔北の青春にかけた人々」と題して話します。

 参加料は資料代五百円。問い合わせは大浦さん(電話55―0121)へ。