画像 旭橋の架橋七十五周年を祝う市民の集いが十月三十日、市民文化会館で開かれた。

 現在の旭橋は二代目で、一九三二年(昭和七年)十一月三日に渡橋式が行われた。札幌・豊平橋、釧路・幣舞橋とともに「北海道三名橋」と言われるが、七十五年もの間架け替えられていないのは旭橋だけ。〇二年には土木学会選奨土木遺産、〇四年には北海道遺産に認定されている。

 集いは川のまち・旭川のシンボルである旭橋をこれからも市民挙げて後世に語り継ごうと開かれた。北海道遺産・名橋「旭橋」架橋七十五周年記念事業実行委員会(関根正次委員長)の主催。

 集いでは関根委員長が「旭橋は旭川のまちづくりの中心にあると思います。後世に伝えることは、今を生きる者の責任でもあります」とあいさつ。中央公民館女声合唱団コール・マミーが市内在住の筒井賢一さんが作曲した「旭橋(北海道遺産)」を披露、集いを盛り上げた。

 この後、道教育大生涯学習センターの今尚之准教授が「旭川のまちづくりと旭橋―七十五年の歴史とこれから」と題して基調講演。「物を運ぶだけではなく、人と人の心をつなぐ役割も橋にはあります。旭川と共に歩んだ旭橋の歩みを後世に伝え、市民が旭橋をこれだけ大切にしているんだということを世界に発信すべきです」との指摘に会場の市民は熱心に聞き入っていた。