木内綾さんを偲ぶ会 優佳良織の織元、木内綾さん(享年82歳)の命日にあたる五日夕、偲ぶ会が旭川グランドホテルで開かれた。

 郷土の自然をテーマに、羊毛を使った手織りを創作し、北海道を代表する工芸にまで育てた木内さんと縁があった約四百人が出席。最期まで創作に意欲を燃やした故人の在りし日、共有した時間に思いを馳せた。

 会は、生前の木内さんと親交が深かった、三浦光世・三浦綾子記念文学館館長や五十嵐広三・元内閣官房長官、吉竹隆男・ヨシタケグループ代表らが発起人となって開かれた。

 法要の席では、普段は葬儀は執り行わないという奈良・薬師寺の安田暎胤管主らが読経する中で、参列者が焼香。偲ぶ会では、発起人を代表して三浦館長が「綾子は、海外に取材に行く時にも必ず織元からいただいた優佳良織を着て出かけました。外国の空港で『手織りですね』と声をかけられることがしばしばありました」などと亡き織元と三浦綾子さんにまつわるエピソードを語った。