画像 旭山動物園の新施設「レッサーパンダの吊橋」が二十一日、オープンした。橋の上を歩く愛らしい姿に、入園者から歓声が上がった。

 この日は西川将人市長らがテープカットしてオープンを祝い、五頭のレッサーパンダが世代別に二つのスペースに分かれて放された。檻がなくなったため、五頭は以前より心なしか解放的になった様子。雪の中でじゃれ合う姿が目立った。しかし肝心の吊橋には、橋に至る木に登ったり下りたりを繰り返してなかなか上がらず、入園客や報道陣をやきもきさせた。しかし、三十分ほどしてようやく吊橋が揺れて“渡り初め”。レッサーパンダ舎前に歓声が沸き上がった。

 人への警戒心がそれほど強くない、レッサーパンダの性質を利用したこの新施設。坂東元副園長は「高い所の運動能力を見てほしい」と話した。これまでの正面や側面に加え、下からもその愛らしいしぐさで楽しませてくれそうだ。