市内の三卸売市場で五日、新年の開場式と初せりが行われ、今年の取引がスタートした。
三市場のトップを切った一印旭川魚卸売市場(大廣泰久社長)では、午前七時から出席者全員が神前に集まり礼拝した後、大廣社長が年頭のあいさつを述べた。同社は今年が一八九八年(明治三十一年)の創業以来、百十周年にあたる記念の年で、大廣社長は「先人が築いた創業の理念をかみ締め、今年は“人間力”をキーワードに社員一同、資質向上を目指したい」と新年の決意を述べた。
西川将人市長ら来賓のあいさつの後、せり人の代表に、大廣社長からせりに使う鈎(かぎ)やスコップなどが手渡され、三本締めに続いて初せりがスタート。ホタテ、毛ガニ、サンマ、カキなどの初荷が次々に競り落とされた。
またキョクイチ(中川竹志社長)、丸果旭川青果卸売市場(辻利郎社長)でも開場式と初せりが行われ、年末年始の間静かだった市場に活気が戻った。