北海道海苔問屋協同組合旭川支部(田畑正晴支部長)が節分の三日、北海道護国神社で行われた節分祭で、参拝客に恵方巻をプレゼントした。

恵方巻は節分の日にその年の縁起の良い方角(恵方=今年は南南東)を向いて海苔巻きを丸ごと無言で食べ切るとその年良いことがあるという、関西地方で始まったとされる風習。ここ数年、大手スーパーやコンビニが積極的にPRして、全国に知られるようになった。同支部では海苔の消費拡大を目指そうと、北海道鮨商生活衛生同業組合旭川支部(工藤高夫支部長)の協力を得て、節分の日に恵方巻を配布している。

今年は日曜日と重なったこともあり、祭典が始まった時には、百人以上が拝殿に入れず外に列を作る盛況ぶり。恵方巻配布は神事と豆まきが終わった後に行われ、メンバーから「恵方巻どうぞ」と言われた参拝客は、すしや巻き簀(す)、しゃもじなどのセットを笑顔で受け取り、用意した百五十セットは十分ほどで品切れになった。