広島、長崎に原爆が投下されてから六十三年。高齢化が進み、鬼籍に入る被爆者が増えつつあります。「私たちの思いを、後の世に残したい」――それは被爆者に共通する願いです。

二十九日午後六時半、二十二回目の「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」を旭川市民文化会館小ホールで開催します。実行委員会(打本厚史さんほか共同代表)の主催。

追悼詩の朗読、道北の原爆死没者の紹介、合唱、黙想を行いながら、被爆者をしのび、恒久平和と核兵器の廃絶を誓います。ロビーでは「原爆の絵」をはじめ、関連資料を展示します。

また当日は、原爆投下時に広島に住んでいた姉妹、斉藤シヅ子さんと宮井マサ子さんが被爆体験を語ります。

戦前に美瑛から両親の故郷である広島に向かった一家五人。しかし家族は相次いでこの世を去り、昭和二十年春には姉妹二人が残されました。

つましく日々を生きる姉妹を、八月六日、原爆が襲いました。言葉に出来ない惨状から這い上がり、生き抜いてきた姉妹の体験に耳を傾けます。

入場無料。だれでも参加できます。問い合わせは打本さん(TEL87―2080)へ。