img市内タクシー会社十二社が加盟する旭川地区ハイヤー協会(本田秀明会長)と道警旭川方面本部の「振り込め詐欺被害防止に関する協定書調印式」が十五日、旭川方面本部で行われた。

高齢者の女性がタクシーを利用して金融機関に行って現金を振り込むという事件が多発していることから、旭川方面本部が今月初旬、同ハイヤー協会に協力を呼びかけていた。タクシー運転手が「振り込め詐欺の被害にあっていませんか」などと乗客に声を掛ける運動などを展開する。

調印式で有川進本部長は「振り込め詐欺は人の情けや家族を思いやる気持ちを悪用した極めて卑劣な犯罪」と悪質性を強調し、未然防止を訴えた。

本田会長とともに出席した同ハイヤー協会の伊与木英明理事は「チラシなどを作ってドライバーに呼びかけます。高齢者が急いでいるような時には声を掛けていきたい」と話していた。

旭川方面本部管内の振り込め詐欺の被害は、今年一月から九月末現在で、すでに六十七件(前年同期比四十七%増)発生している。被害総額は七千万にのぼる。