img夫妻四組による工芸展「Mrs.&Mr.展」が丸井今井旭川(一ノ八)の九階美術ギャラリーで開催中だ。

今年で四回目を迎える。夫妻四組はいずれも旭川や東川で創作活動している工芸家。ガラス工芸を展示するのは「淳工房」の菅井睦子・淳介夫妻。染色は「あとりえ草創」の大谷岬子・泰久夫妻。木工芸は「アームズ」の青柳ゆき子・勲夫妻。そして陶芸は東川の「理創夢工房」の滝本のり子・宣博夫妻。

img同展開催の目的について、出展者のひとり、淳工房の菅井淳介さんは「我々工芸家の展示販売は、どうしても東京など地元以外での展示会に偏りがち。もっと地元に知ってもらう努力も必要ですから」と話す。

ガラス工芸の菅井夫妻は、ガラスを重ね合わせて熱し、融け合わせる技法「フュージング」の作品を展示。また、温かい光が優しいランプシェードは、色の異なるガラスを三重に重ね、その間に花柄を施したという凝った作品だ。

木工の青柳夫妻は今年初めて同展に参加した。勲さんは若い木工クラフトマンの集団「ミクルの会」の会長を務める実力派職人。美大卒のゆき子さんがデザインを手掛けた作品も多く、フクロウを形どった掛時計はギフト用に人気が高いという。

img染色の大谷夫妻は、季節のタペストリーやコースターのほか、ストールを出展。竹を素材にした「バンブーストール」は横糸が竹一〇〇%で、縦糸がレーヨン一〇〇%。静電気が起きづらく、吸湿性が綿の二倍で着け心地が良いという特長がある。

陶芸の滝本夫妻はクリスマスイメージの食器とあわせて、「山に雲」と銘打った一輪挿し・香立てのシリーズを出展。そのほか練り込みの技法で製作した食器などを展示している。宣博さんは〇二年から、あさひかわ新聞で連載「理創夢工房の理想の夢」を執筆している。

imgそれぞれの作家夫婦が、クリスマスや正月などこの季節にあったイメージの作品を製作展示しており、訪れる人の目を楽しませている。二十八日まで。午前十時~午後六時(最終日午後三時まで)。問い合わせは丸井今井旭川(TEL22―1151)へ。