img昨年十一月に続き、今年度二回目となる新規高卒者のための就職面接会が四日、旭川勤労者福祉会館で開かれた。

この日参加した企業は十九社、求人数は八十八人。ハローワーク旭川が管轄する十四市町村のほか、名寄市や留萌市、滝川市、紋別市などの高校三十四校、百八人の高校生が会場を訪れた。景気がますます落ち込む状況下、生徒たちは真剣な表情で希望する会社の担当者との面接に臨んでいた。

ハローワーク旭川の統計によると、昨年十二月末現在、今春卒業して就職を希望する高校生は八百五十七人。そのうち、就職が内定したのは五百七十八人で、内定率は六七・四%。まだ就職先が決まっていない生徒が二百七十九人もいる。

内訳をみると、男子は就職希望の四百四十七人中、内定したのは三百二十九人(内定率七三・六%)。女子は四百十人中、内定したのは二百四十九人(同六〇・七%)。女子の内定率が男子より一三%弱低くなっている。

十二月末に内定者がまだ三百人近くいたにもかかわらず、会場を訪れた生徒が百八人と、全体の約三六%にしか当たらない状況について、ハローワークでは「一カ月間にいくらかの内定者があった可能性と、旭川のほか札幌や函館、小樽など全道十カ所で同様の面接会を開催していますから、そちらの方に足を運んだとも考えられます」と語る。

つい一週間の間に、丸井今井の破綻や旭川西武の閉店などの報道があったばかりで、会場は緊迫した空気が張り詰めていた。実家が旭川市内にあるという、上川町の高校から来た男子生徒は「市内の製造業を希望しています。前回の面接会ではダメだったので、今回は二社受けました。一社は何とかなると思っています」と面接を終えてホッとした表情だった。

高校での就職案内は卒業まで。その後はハローワークが新規高卒の専門窓口で対応するが、七月に入ると、その扱いは一般人と同じになるという。付き添ってきた就職担当の教諭は「卒業までに何とか全員決めたい」と語っていた。