img三十年にわたる教育・研究活動を終えて今春、定年退職する旭川大学の出羽寛教授の「最終講義を聴く集い」が二十五日午後六時半から、旭川市勤労者福祉会館(六ノ四)で開かれる。

本人は「最終講義はしない」と広言していたが、自然保護の分野で同教授と深く関わった市民有志が、「ともに活動したり、動き回った同士たちに対して、一定の節目の報告をするという形で最終講義を行っては」と説得し、集いを企画した。

出羽教授は、一九四三年(昭和十八年)旭川市生まれ。横浜市立大文理学部生物学科から北大大学院に進み、七九年(昭和五十四年)、旭川大学へ。本業の傍ら、嵐山ビジターセンターの設立や運営、突哨山と身近な自然を考える会の代表を務めるなど、多くの市民運動に積極的に関わり、旭川だけに留まらず、その活動は全道、全国に広く影響を与えた。

最終講義の演題は「コウモリ・ネズミと、緑のことと、仲間たちと」。ゼミの学生達と取り組んだネズミやコウモリの調査研究についての講義と併せて、市民とともに活動した足跡などを語る予定だ。

一時間半の講義の後、同じ会場で、ご苦労さん会を開く。参加費はご苦労さん会も含めて二千円(聴講のみの場合は五百円)。

申し込みは、ファクス(0166―27―1617)であさひかわ新聞へ。電話(0166―27―1577)でも受け付ける。