田んぼアートの田植えJAたいせつ(長田克巳組合長)主催の、色違いの稲で旭山動物園で飼育されているエジシカなど七種類の動物を描く「田んぼアート」の田植えが九日、東鷹栖の水田でおこなわれた。田んぼアートは今年で四回目。長田組合長によると、青森県の田舎舘村で田んぼアートがおこなわれていることを知った同JA青年部が「自分たちもやってみよう」と大雪山の山並みを描いたのが始まり。その後、年を重ねるごとに協力者が増え、市内外からの見学者も多くなったという。 

午後一時、東鷹栖七ノ十八の縦約百十メートル×横約四十メートルの水田に農協関係者や旭川市、鷹栖町、開発局などの職員約十団体・百五十人ほどが集まり、七つの動物ごとに分かれて田植えが始まり、作業は二時間ほどで終った。その後、農業体験で市内の農家を訪れていた札幌市立平岸中学校の二年生百二十八人がアートの額縁の部分に稲を植え、午後四時ごろ約四十五アールの田植えが無事終了した。 田植えに使われた稲は緑色(ほしのゆめ)・黄色(黄色亀の尾)・紫色(古代米)の三種類。七月中旬ごろには稲が色付き、動物の姿がハッキリとわかるようになるという。田んぼのそばには高さ約三十メートルの展望台があり、そこからは田んぼアートの全景が見渡すことができる。