銭湯のフタバ湯（春光七ノ五、加地経郎さん経営）が、六月上旬から毎週日曜日に朝風呂の営業をおこなっている。現在、元旦などを除き定期的に朝風呂を沸かしている銭湯は、市内ではフタバ湯だけ。毎週日曜日を楽しみにしている銭湯ファンも少なくない。
加地さんは朝風呂を始めた動機について、「こういう経済情勢なので、ウチも苦しい。でも、何かアクションを起こさないとね。集客が目的だったのですが、当初、普段の営業とお客さんがダブって何の効果もないのではないかと心配をしました。でも現在のところ、それは杞憂に終わっています」と目を細める。
それでも、朝風呂の営業を始めて三週間ほどは閑古鳥が鳴く状態だったという。「ほとんど宣伝をしなかったことが原因かも知れない」と言うが、その後は口コミで徐々に客が増えてきた。意外だったのは、神楽や旭町など、遠方からの客がいることだった。最近でも土曜日には「朝風呂は何時からですか」などといった電話での問い合わせがポツポツと入るという。
加地さんは当初、朝風呂の営業を夏休みが終わるころまでと考えていたそうだが、顧客の中には営業前からは入口で待っている常連さんや、「毎日やって欲しい」というファンもおり、当面冬までは続けるつもりだ。
朝風呂の営業時間は午前八時～同十時。料金は通常料金より安く設定し、大人二百五十円、子ども百円。ただし、サウナは利用できない。通常営業は午後二時～同十時。月曜日定休。問い合わせはフタバ湯（TEL53―４０５５）へ。
