昨年十一月三日、心筋梗塞のため亡くなった三・六街の居酒屋「大舟」の店主・馬場昭さんの追悼集『三・六街 大舟あり―馬場昭の歩んだ道―』(馬場昭追悼集刊行委員会)が刊行される。

 馬場さんが経営する大舟にはその人柄を慕い、全国から著名人や一般の人を問わず多くの客が訪れた。馬場さんと長年交流があった友人やその死を惜しむ人たちが追悼集刊行を企画した。

 元官房長官の五十嵐広三さんは、前書きに「馬場君の人柄とあの大舟の店が一体となってみんなの限りなく愛する魅力となっているのであろう」と文を寄せている。

 追悼集は第一部〈和而不同 ものがたり「馬場昭」伝〉、第二部〈「文筆の人」―馬場昭執筆集―〉、第三部〈惜しまれて―馬場昭さんを偲ぶ―〉、第四部〈馬場昭とその時代〉の四部構成。

 第一部は馬場さんと交流があった道新の元旭川支社報道部長・谷口孝男さんが執筆、第二部には馬場さんが『郷土誌あさひかわ』に連載した「おじたりあんノート」や道新の「朝の食卓」などを転載。第三部には、優佳良織工芸館館長の木内和博さんが「馬場さんとの思い出は、語っても語っても語り尽くせない程、私の心の宝石箱に詰まっています」と語った弔辞など、馬場さんと深く交流した友人たちが寄稿している。

 冨貴堂MEGA店(二条買物公園マルカツ内)で販売している。B6判二百六十四ページ。定価千八百円。