神居東小学校(吉田公基校長)の三年生七十二人が二月二十三日、除雪についての課外授業を受けた。

 旭川市土木現業所が主催する、ちょっと変わった授業は、午前九時二十分から始まった。同校を訪れた同所職員や除雪業者の只石組の社員に、子どもたちが「除雪の時に事故が起こったらどうしますか」「嬉しいことや大変なことはどんなことですか」「作業する時は何時に起きますか」「機械のタイヤにクサリがついているのはどうしてですか」などと質問。

 職員や社員たちは「運転手は気をつけて運転しているので、これまで大きな事故が起きたことはありません。でも、タイヤが大きく運転手の席からみなさんの姿は見えないので、除雪の時は機械のそばに寄らないでください」「嬉しいのは市民の方から『ありがとう』と言われた時です。夜、暗い時に除雪をするので、吹雪などで見えずらくなると大変です」「除雪をする時は夕方六時ごろ起きて、夜八時ごろから朝七時ごろまで仕事をします」「タイヤのクサリはタイヤが滑らないように巻いていますが、滑らないようになっている最近のタイヤには巻いていません」などと答えた。

 その後、外に出て除雪ドーザーとロータリー除雪車が実際に除雪する様子を見学した。ドーザーの後をついているロータリー車が雪を遠くに飛ばし、さらにその後をドーザーが雪を道路脇に寄せていく。子どもたちが特に興味を示したのは、ロータリー車が雪を飛ばす仕組み。社員の説明を聞きながら、雪を巻き込むロータリーの中をのぞき込んでいた。また実際にタイヤに触れ、その大きさを実感していた。

 一時間ほどの授業を終え、三年生を代表して志田萌さんが「除雪について色々知ることができました。体に気をつけてこれからも頑張ってください」とお礼を述べた。

 同事務所の維持調整係主査の沢渡武士さんよると、「除雪に関するこのような催しは今回が初めて。今年度は一校だけだが、来年度は小学校高学年を対象に五校ほどで実施したいと考えている」と話した。