宿泊者や来館者などが急病や事故などの事態に陥ったときに迅速に対応できるようにと、ロワジールホテル旭川(金田幸一総支配人)の現場スタッフ三十人が十二日、旭川市消防本部が行う救命講習を受講した。

 同ホテルで開かれた講習会には、旭川市消防本部指令課の久保孝和課長補佐ら二人が講師として来館し、約三時間、プロジェクターを利用した講義と実技講習を行った。応急手当の基本や心得、止血の方法や心肺蘇生法について講義を受け、後半の実技では全員が人形を相手に人工呼吸や心臓マッサージなど一連の蘇生法を学んだ。

 受講した和食処嵐山の杉本佳美さんは「心臓マッサージは思っていた以上に力が必要でした。実際に遭遇してもパニックにならないよう、しっかりと学びたい」と話した。

 同ホテルでは〇八年からAED(自動体外式除細動器)を設置しており、今後も顧客の安全を守るために取り組んでいきたいと話している。