自主夜間中学「旭川遠友塾」の入学式が二十四日、学び舎となっている旭川医療情報専門学校でおこなわれた。

 代表の古野博明さん(道教育大学教授)は「学ぶということは何かを変えること」という哲学者・林竹二さんの言葉や、ノーベル賞学者の益川敏英さんが学んだ名古屋大学坂田教室の「議論は自由、教室は平等」という精神に触れ、「ここの夜間中学で生徒とスタッフ、お互い努力し、それぞれの“何か”を変えていきましょう」と挨拶した。

 在校生は自己紹介も含め一人ひとり、「わからないことがあったら、わからないといいましょう」「困ったことがあったら、何でも相談してください」「いっぱい質問をして先生を困らせましょう」「ここの夜間中学が大好きです。みなさんと一緒に勉強できることを楽しみにしています」と新入生に励ましと、お祝いの言葉を贈った。

 今年の新入生は三十人とこれまでで最も多い数となった。二年生二十人、三年生十七人と合わせると、全校生徒は六十七人。

 事務局では「スタッフの数は現在四十七人ですが、この人数でローテーションを組んでいくことは、なかなか厳しい状況です。年齢や経験は問いません。スタッフとして参加してもいいと思っている方があれば、ご連絡ください」と呼びかけている。

 夜間中学に関する問い合わせは、因幡道穎さん(TEL57―9653)まで。