日頃なかなか外で食事をする機会がない高齢者に本格的な中華料理を食べてもらおうと、日本中国料理協会旭川支部(蒲久夫支部長)が九日、高齢者下宿ファミリーハウス喜和(春光六ノ八)で、二十人の入所者たちに中華ランチを振舞った。

 同協会はホテルやレストランなどで働く中国料理の調理人が主なメンバーで、旭川支部には現在三十四人が在籍している。

 この日は、白金温泉ホテルの蒲支部長を筆頭に、旭川グランドホテルなどから四人の会員が仕事の合間を縫って参加した。仕込みは、旭川グランドホテルで準備し、盛り付けや仕上げを園の厨房で行った。

 メニューはバンバンジーサラダ、フカヒレスープ、しゅうまい・春巻き、海老と帆立の塩味炒め、杏仁豆腐などボリューム満点の内容。食材は市内の食品業者が協賛してくれたものを使用した。高齢者向けになるべく柔らかい素材を取り入れるよう心掛けたという。

 入所しているお年寄りは皆大喜び。浅井満さん(67)は「材料も立派なもので、味も大変良かった。夕飯はおかゆだけでも良いくらい満足です」と笑顔で話していた。