世界で唯一の被爆国である日本。旭川を含む道北地域にも、被爆者が暮らしています。すでにこの世を去った人も少なくありません。こうした道北の被爆者をしのび、核廃絶への思いを新たにする「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が二十七日午後六時半から、旭川市民文化会館小ホールで開かれます。同実行委員会(打本厚史さんほか共同代表)の主催。

 今年で二十四回目の開催です。ここ数年と同様に、追悼詩の朗読、道北の原爆死没者の紹介、朗読劇、合唱、黙想を行いながら、被爆者をしのび、恒久平和と核兵器の廃絶を誓います。

 今回は、広島で被爆し、〇八年(平成二十年)二月に亡くなった新田勉さんの人生を朗読劇で上演します。新田さんは長い間、旭川原爆被害者友の会事務局長として、被爆者の健康や医療、暮らしの相談役を務めました。ご家族からの聞き取りを元に、その歩みを伝えます。

 入場無料。誰でも参加できます。準備を手伝ってくれる人も歓迎します。連絡は打本さん(TEL87―2080)へ。

■原爆の絵展

 当日、会場ロビーでは「原爆の絵展」も行われます。原爆の絵を見る会実行委員会(吉田勝弘代表)の主催。

 広島平和記念館に保存されている三千枚の絵画を、毎年六十枚ずつ借り受けて展示し、今年で十一回目を迎えます。被爆した人々が「あの体験を、どうしても後世に伝えたい」という思いで描いた絵です。

 八月四日からは、会場をアッシュアトリウム(一条買物公園)に移して、九日まで展示します。問い合わせは永江さん(TEL34―0919)へ。