小熊秀雄を「しゃべり捲くれ」講座が九月一日午後六時半から、ときわ市民ホール一〇一号室で開かれる。旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄(一九〇一~一九四〇年)の名を冠した現代詩の賞を運営する市民実行委員会の主催で、七回目の講座。

 同会は、北海道文化財団の支援を受けて、今春、小熊の童話や詩、運営委員の一人が書き下ろした「小熊秀雄ものがたり」など十冊を一セットにした「飛ぶ橇文庫」を刊行した。小中学校や家庭文庫に寄贈したほか、書店で販売したところ、あっという間に売り切れ。

 今講座では、その文庫の制作に関わった三人が、「『飛ぶ橇文庫―小熊秀雄 詩・ひと・童話』ができるまで」と題して話す。

 話すのは、編集・デザインを担当した造形作家の藤井忠行さん。挿絵を描いた絵本作家の堀川真さん。そしてお話の道案内役は、印刷を担当した第一印刷の則末尚大社長。

 構想から企画・編集、挿絵、印刷、そして十冊の文庫を収めたケースまで、すべて地元旭川の人たちの手で完成した地元産の本にまつわる、苦労話や隠れたエピソードなども交えて語ってもらう。

 参加費は三百円。問い合わせは、小熊秀雄賞市民実行委員会事務局の高田さん(TEL61―2731)へ。