あさひかわ新聞で連載コラム「コケコッコー便り」を執筆している愛別町の養鶏家、村上謙一さん(あんふぁん自然卵農園)から、スズメバチへの注意を促すお便りが届きました。

 村上さんは、過去に三度スズメバチに刺され、一時危険な状態に陥った経験があります。「その時に入院して一泊十万円の医療費がかかって、身体だけでなく、経済的にも痛かった」と語る村上さんからの、読者の皆さんへのメッセージです。写真とともに紹介します。

 里山付近で、スズメバチの活動が活発化している気配を感じます。キノコ狩りや山ブドウ狩りにお出かけの方は、くれぐれもご注意ください。

 今年は、初夏からスズメバチの里山や人家付近での活動が低調でした。野外での農作業も、危険や恐怖を感じることもなく、快適(暑くはありましたが)でした。気温が下がり、秋の気配を感じるようになってから、私の周りでもスズメバチを見かける回数が増え、トラップを仕掛けました。およそ四日間で五十匹以上が入っていました。気温が低くても、巣の近くのスズメバチの行動は攻撃的です。また、林の中などの巣は見つけづらいものです。スズメバチを見かけたら、静かにゆっくりと避難してください。

 香りの強い化粧品などは誘引材料になりますので、山に入る際には控えてください。また、全部採ることなく、クマや野鳥の分も残して置いてください。

 村上さんによれば、愛別町だけでなく、当麻町でもスズメバチが多く発生しているとのことです。どうぞお気を付けください。