最近、全国各地でゲリラ豪雨による被害が出ている。上川管内でも昨年、ゲリラ豪雨の影響でお盆の時期に音威子府村を通る国道40号が通行不能となったり、八月下旬には天人峡温泉一帯で土砂崩れのため二人の死者が出た。

 道北の防災を考える会(佐藤進会長)は二十八日(金)午後一時半から、障害者福祉センター・おぴったで「最近の気象の傾向と道北地方の防災について」をテーマに講演会を開く。講師は旭川地方気象台の永澤義嗣台長。また、日本技術士会の佐藤進さんと和田直人さんが「八・十四道北豪雨の発生から終息まで」と題した発表もおこなう。

 佐藤さんは「八月十三日から十四日にかけてのゲリラ豪雨をどの地域にどれくらい降ったかなどを示す解析雨量やアメダスによる降雨量、風速・風向を時系列的に取ったデータを示しながら、分かりやすくお伝えしたいと思っています。これらのデータを使うことで、約三時間前には、ある程度の予測が可能です。将来的には、これらを各自治体とネットワークで結び、ライフラインへの被害を最小限に抑えるための情報発信をしていきたい」と話す。

 参加希望者は二十四日までにメールかファクスで申し込みが必要。申し込み・問い合わせは同会事務局(旭川ボーリング工業協同組合、TEL25―1105、FAX25―1106、メール abicoop@mercury.dti.ne.jp)まで。

 同会は昨年八月、地震に関する講演会(講師・勝俣啓北大地震火山研究観測センター准教授)を開催しており、今回は二回目の企画となる。今後も地震や気象、地盤災害などをテーマにした催しを開いていく予定だ。