前進座公演「夢千代日記」が九月八日(木)午後六時半から、旭川市民文化会館大ホールでおこなわれる。

 夢千代日記は元々、NHKのドラマ「人間模様」で一九八一年から八四年までに放送されたテレビドラマで、吉永小百合が扮する主人公が広島原爆による胎内被爆に見舞われながらも健気に生きていく姿を描いた作品。原作に描かれたエピソードに前進座が得意とする歌や三味線、踊りなど日本舞踊の要素を加えて劇化したもので、昨秋の東京初演以来、好評を得ている舞台。

 被爆と言う重いテーマを扱っているにもかかわらず明るく涙してしまうシーンや心揺さぶられる場面にリピーターも多いという。

 主役の夢千代役を演ずる今村文美さんは「夢千代の被爆という運命を背負いながらも決して暗くならない、一生懸命に生きる姿を演じたい」と話している。

 チケットは四千円(中高生二千円)で全席自由席。玉光堂、こども冨貴堂、冨貴堂郊外店、ジュンク堂、クリスタルホール、旭川市民劇場事務局で販売中。

 問い合わせは旭川子ども劇場協議会(TEL62―8566)または前進座(TEL0422―49―2633)まで。