一日、六条買物公園に「ゲストハウス旭川」がオープンした。シーサーが飾られた入口から階段を上り一歩中へ足を踏み入れると、オレンジを基調とした温かい色合いの壁に、流木が飾られた落ち着いた雰囲気の宿泊所だ。

 運営するのは、伊波(いは)ゆかりさん(38)と旦那さんの勲さん(44)。そして小さな小さなスタッフ、伊波さんのお子さん四人が出迎えてくれる。

 ゲストハウスは、一泊三千円。素泊まり。三部屋に十六人分の二段ベッド=写真=が置かれ、このベッドの空間が、宿泊者のスペースになる。シャワー、トイレ、キッチンは共同だ。

 ターゲットはバイクや自転車、JRを利用しながら旅をする人。オープンから一週間だが、自転車で北海道旅行をするオーストラリア人の女性や、アルゼンチンの人、沖縄からの宿泊客などが利用して出足はまずまず。

 「ゲストハウスの魅力は、まず一泊の値段が安いこと。そして、自分の好きなように過ごせます。一人旅は好きだけれども実はちょっとさみしい。そんな人は、ほかの宿泊者と情報交換をして交流をします」とゆかりさん。

 オープンするなら地元が元気になってほしいという思いも込めて買物公園と決めていたゆかりさん。旭川駅へは買物公園をまっすぐに行けば着き、五分で郵便局もあり、コンビニ、そしてサンロクも近い。

 「この場所が、世界各国の人が集い『えっここは何処?』と思えるような楽しい空間になっていけば」と伊波さん。

 宿泊予約、問い合わせは(TEL73―8269)まで。