東日本大震災で被災した子どもたちに手作りのぬいぐるみをプレゼントしようと、喫茶店・料理のえほん(末広四ノ十一)内で開講する「テディベア教室」の生徒らが震災直後から作り始めたテディベアが目標の百十体になった。
被災地でボランティア活動を行っている市内の獣医師、小関隆さんがパイプ役となり、十一月初旬に教室の代表者四人が宮城県多賀城市を訪れ、幼稚園と保育園の園児百十名に直接手渡す予定だ。
ぬいぐるみの素材はアトピーや喘息の子どもが肌身離さずに持っても問題が無いアンゴラヤギの毛。一体当たり五千円の材料費は全て生徒たちが負担している。
完成したテディベアには「夢を持ってください。きっといい日がやってきます」などと手書きのメッセージカードが添えられている。
店主で講師を務める渋谷みち子さん(62)は「生徒さん三十五名が一針一針思いを込めて縫い上げたテディベアです。多くの子どもたちに笑顔と癒しが届くと嬉しい」と話している。