地球環境にやさしいバイオマス作物として世界的に注目されている産業用大麻の普及を目指すセミナーが十二日午後四時から、まちなか交流館(四ノ七買物公園)で開かれます。農業活性化研究所(代表・菊地治己前上川農業試験場長)の主催。
同研究所は、大麻草から幻覚成分を取り除く品種改良をおこなった産業用大麻を北海道で大規模に栽培し、新たな産業に育てようというプロジェクトを進めています。
講師は、赤星栄志さん。一九七四年、滋賀県出身。バイオマスの研究所を設立し、大麻(ヘンプ)の研究と活用実践を続けています。著書に「体にやさしい麻の実料理」「ヘンプオイルのある暮らし」などがあります。
今年春、キャラバン隊をつくり、大麻から採ったヘンプオイルを燃料にした「ヘンプカー」に乗って、北海道から九州までを走破。各地で大麻の活用をアピールしました。セミナーでは、「健康自給とエネルギーの自給を目指す『麻』の可能性」と題して話します。
菊地代表は、「東日本大震災の後は、産業用大麻を活用した地域のエネルギー自給システムや大麻の放射能除去能力に注目が集まっています。北海道農業の活路として大麻草の栽培を目指したい」と話しています。
セミナーの参加費は二千円。問い合わせは、同研究所・菊地さん(℡090―4874―0354)まで。