荒井善則さんの個展「インスタレーション+場の知覚から」がデザインギャラリー(宮下通十一)で開かれている。

 インスタレーションは展示会場と作品とを一体化させ、空間を演出する現代美術の表現方法だ。

 会場には赤・黄・緑の三色の木材と立方体や半円といった立体が組み合わせて並べられている。

 「素材や色、形は単純なものを無造作に並べただけのように見えて、実はそれぞれのパーツが別な印象を作り上げている、空間やそこで過ごす時間との対話があるのがインスタレーションの特徴です」と荒井さんは話す。

 東日本大震災の被災地を訪れ、人々に祈りや安らぎ、気持ちが豊かになる作品を制作したいという思いが今回の展示につながったと言う荒井さん。「映 像を観るよりも、実際に被災地に行くと様々な思いが巡った。ぜひ会場で、実際の空間の中で感じることの素晴らしさを体感して欲しい」と笑顔で話した。

 十二月四日(日)まで。入場無料。午前十一時から午後五時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡23―3000)まで。