「大震災で被災した小学校にベルマークを送ろう」と、春光西地区民生委員児童委員協議会(佐川徹会長)が市民に呼び掛けている。

 佐川会長は「被災した人たちが百人ほど旭川市内に避難してきているという話を聞き、励ます会を催そうかと思ったのですが、事情があり断念しまし た。それでも何か被災地の力になることはないかと考えました。これまでみなさんは色々なかたちで募金をしてきたと思いますので、『現金に代わるものとして ベルマークを』という提案があり、皆で取り組むことにしました」と話す。

 ベルマークは各民生委員のほか、現在、市内七支所とときわ市民ホール(五ノ四)、北部住民センター(春光五ノ四)、それに市役所の福祉保健課の窓 口に収集ボックスを置いて集めている。二月初旬にスタートした時点では、春光西地区だけを対象としていたが、徐々に範囲が広がったことから、全市的に呼び 掛けることにしたという。

 集めているのはベルマークのほか、使用済みインクカートリッジ(キャノン・エプソン・ブラザー製の純正品が対象)。民生委員らは仕事の合間を見な がら、収集したものを分類し、台紙に貼り付ける作業をおこなっている。これまで二度回収し、三万点近くが集まった。目標は十万点。ベルマークは一枚〇・五 点未満のものが大半だが、カートリッジは一個五点と高いため「できれば、カートリッジが有り難い」という。

 四月三十日に九人の民生委員がワゴン車にベルマークとカートリッジを積み込み、旭川市から岩手県宮古市に向けて出発する。五月二日に宮古市の社会福祉協議会などを通じてベルマークを贈る約束をしている市立千徳小学校と県立宮古恵風支援学校に届ける予定だ。

 佐川会長は「できるだけ多く集めたいと思っています。ご連絡いただければ、ご自宅まで受け取りに参ります。また、郵送していただいても結構です」と訴えている。

 佐川会長(090―8905―1952)の住所は〒070―0875旭川市春光5条4丁目7―7。