「循環型農園」の農園開きが二十六日、旭山動物園内に作られた畑の一角で行われた。

 農園は北海道コカ・コーラボトリング(本社・札幌、矢吹建次社長)が旭川市との間で結んでいる「魅力的なまちづくりに関する基本協定」に基づいて行っている環境教育プログラムの一環。

 農園開きでは坂東元園長が「収穫物よりもその過程が大切。食べることは奪うことです。食物、排泄物、堆肥と命の循環を学んでほしい」と激励した。

 プログラムに参加するのは旭川実業高校の生徒十九人。農園開きには男子九人、女子六人が参加し、カボチャやナス、トマト、ジャガイモ、メロンなどの苗を植えた。

 また、今年は農園横に小さな水田も作られていて、田植えも同時に行われた。ほとんどの生徒が田植えは初体験。裸足になって水田に入ると「キャーつめたい」とか「ヌルヌルだ」と声を上げながら一本一本心を込めて苗を植えた。

 生徒たちは週末や夏休み期間中、農園の雑草取りや成長観察を行う。九月には収穫祭を行う予定だ。

 昨年から二年連続で参加している生徒も多い。三年生の水道優奈さん(17)は「寒かったけれど初体験の田植えはとても良い経験になりました。今年も頑張ります」と意欲を話していた。