昨年度で学生募集を停止した東海大学旭川キャンパス(忠和二二四)で十六日、十七日の二日間、建学祭が行われます。

 学生の減少で、例年のような規模の建学祭は今年で最後とのこと。今回のテーマは「Re*Bloom(再び開花する)」。人数が少なくても、可能性に満ち溢れた学生の力で、過去を引き継ぎながら新しい挑戦で同校の最盛期を築き上げようという思いが込められています。

 クイズや軽音楽部のライブなどのほか、学生がデザインしたTシャツや建築模型などの作品展示など、デザインを学ぶ同校ならではの企画が盛りだくさんのお祭りです。

 十六日午前十一時からは、国内はもとより海外でも高い評価を受ける建築家・隈研吾(くまけんご)さんの講演会「三・一一 場所の力」が開かれます。隈さんは、一九五四年(昭和二十九年)、神奈川県生まれ。自然素材や格子を生かし自然と調和した作品が特徴です。講演会では昨年の東日本大震災をきっかけに「都市」から「地方」へ目を向けるという、自身の建築の価値観の変化や、これから提案したい「小さなエレメント(素材)」による建築などを語ります。また、壺屋なゝ花(忠和五ノ六)では同氏設計・同校学生製作の「織部の茶室」を公開しています。

 講演会実行委員の同大大学院芸術工学研究科二年の加藤友貴さん(23)は「質疑応答や直接会話できる機会も設けています。貴重な機会なのでぜひお越し下さい」と話しています。

 入場は無料。問い合わせは同校(TEL61―5111)まで。